マイケル・Z・リューイン著 ハヤカワ・ミステリ刊
名前は知ってる作家さんなんだけど、読むのはこれが初めて。バースで親子3代で探偵業を営むイタリア系移民ルンギ一家の物語。 ハードボイルドを書く作家さんというイメージだったので、ファミリードラマ調の内容に驚いた。 台所の洗剤が置きっぱなしなのに夫が気付かないのはおかしい、調べて欲しいという主婦の依頼から思わぬ事件に発展する…というのが本書のあらすじ。ただし、事件そのものよりも、ルンギ一家の事件への取り組みや、家族内でのちょっとしたすれ違いが生むユーモアなど、家庭内の生活がメインとなっている。キャラクターの配置も、老いてなお意気軒昂な頑固親爺を中心に、フラフラしている長男を心配するママ、思春期を迎えた孫達等々、日本のホームドラマにどことなく似ている。 家族の繰り広げるホームドラマを楽しみながらのんびり読むのが吉。
by yamanochika
| 2009-06-09 00:43
| 海外ミステリ
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