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エディット・ピアフ 愛の賛歌

フランスの国民的歌手、エディット・ピアフの伝記映画。晩年のピアフが過去を思い出している形式なためか、時系列が年代順になっていないので伝記としてはちょっと分かり難い。幼年期から、初めて人前で歌を歌った少女期、路上歌手からナイトクラブにスカウトされた20の時、と人生上の大きなエピソードはある程度まとまっているんだけど、特に1950年代以降はバラバラなので、いつ何があって、彼女の人生がどうなったのかがいまいち掴めなかった。

ただ、映画で使われているピアフの歌声は確かにすごい。声量と感情表現のすごさに圧倒される。ピアフの歌というと「バラ色の人生」や「愛の賛歌」くらいしか知らなかったんですが、それ以外の曲も素晴らしかった。映画は彼女の人生の晩年を行きつ戻りつしながら、自力で立つのも難しい状態で開いた最後のコンサートの場面で幕を閉じる。伝記映画としては、死の場面ではなく喝采の場面で終わるのがふさわしいのかもしれない。
by yamanochika | 2009-12-18 21:37 | 映画
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