ジル・チャーチル著 創元推理文庫刊
主婦探偵ジェーン・ジェフリィの活躍するシリーズ12弾。
ご近所の方に贈られたフラワー・アレンジメントが誤配され、正しい贈り先に届けに行ったジェーン。しかし行った先で相手が重傷を負って意識不明の状態と知る。更に不注意から足を骨折してしまうジェーン。重傷を負ったジャクソン博士はジェーンとシェリイが夏休みに受けるガーデニング市民講座の講師を務める予定だった。二人は代替えの講師から園芸についての専門的な講義を受けるのだが、この講座の受講生とジャクソン博士の事件には何か関わりがあるのだろうか。文字通り骨を負ったジェーンの奮闘が始まる。
事件の解決よりも、ジェーン達の夏休みの光景がメインか。初心者の為の園芸講座を聞きに行ったら専門家の為の園芸講座にすり替わってたって困るよなあ。新しい品目の開発やどうやって特許申請をするのか、という話は興味深く読みましたけれども。一番面白かったのは、受講者それぞれが自分たちの庭を披露する庭めぐりの場面。それぞれの性格が庭に現れていたのと、元々庭なんて作っていなかったジェーン達がどうやって庭めぐりに対処するのか?という所。日本でもああいうレンタルサービスがあるのかなあ?法人向けのサービスならありそうだけど。