ジャック・カーリィ著 文春文庫刊 カーソン・ライダーシリーズ3作目。 雨の日に見つかった女性記者の惨殺死体。当初は彼女に恨みを持つ取材対象の仕業かと思われたが、彼女が探っていた事件を探り始めたカーソンの前に、酒場で「喧嘩」の為に殺害された医師、刑務所で毒殺された受刑者と死が積み重なっていく。背後にいるのは何者なのか。カーソンは女性記者の葬儀に現れた不審な男から、ある有力者の一族に辿りつくが…。 有力者の一族と、彼らが抱える腐敗・秘密に焦点を当てたサスペンス。カーソンの他に謎の男ルーカス視点による犯罪かと思わせる行為の記述があって、カーソン達がいつ真相に気付くのか、やきもきしながら読み進める事になります。サスペンス風味の方が強いので、本格ものとしてはいまいちですが、その分アクションと一気に読める爽快感が楽しい。 劇中の有力者一族はケネディ一族を模しているらしく、実際にケネディ家の隠された兄妹について読むと、確かに胸クソ悪いの一言なんですよね。 そして前作で出来た恋人ディーディーとは価値観の違いがあって結局別れてしまうんですが、アヴァと違って話の主筋に絡んでくるので、割と長々と別れ話をしていた印象。突然別れていたアヴァよりは、きちんと書かれていた分納得はいきました。次の恋人があの人なんですけど、あの人とは今までの女性のように別れてその後本編に出てこないって風にはできないんじゃないの?って所がすごく気になります。どうするんだろう。
by yamanochika
| 2013-03-09 13:20
| 海外ミステリ
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