アランナ・ナイト著 創元推理文庫刊 やもめのファロ警部補と義理の息子ヴィンス医師が活躍するシリーズ3作目。 血に染まった外套を残して蒸気機関車から消えた、ヴィンス医師の上司の妻。彼女は何者かに殺害されたのか。 ヴィクトリア朝を舞台にしたコージーものというイメージなんだけど、雰囲気作りは上手い。途中で何となくネタは読めるんだけど、事件の真相そのものよりも色々やりきれなさが残る。しかしファロ警部補には好感がもてるんだけど、見た目で人を判断して態度がよくないヴィンスにはいまいち好感が持てないんだよね。コージーはキャラクターの性格がシリーズの魅力に繋がる話が多いから、そういう意味ではいまいち。
by yamanochika
| 2013-05-22 23:02
| 海外ミステリ
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