三川みり著 角川ビーンズ文庫刊 砂糖林檎編の続き。 私はこのシリーズにはつくづく甘い話ではなくて、アンが職人として頑張る話を求めてるんだなーと思った。シャルとアンが恋人同士になったのに、二人のラブシーンより、アンが職人として銀砂糖ができない原因を探る為に頑張ってたり、技術を取り戻すために必死に頑張った成果で砂糖細工を作っている場面の方が読んでいて楽しい。 シャルはシャルで、妖精王として命を失っても、恋人と別れ別れになっても譲れないものがあって、それを出していく王様との対面場面はなかなかに良かったです。一筋縄ではいかなそうだからまだもうひと波乱ありそうだけど。人間側の動きもですが、兄弟石たちもおとなしく従うなんて事はないだろうし。それでも終盤に差し掛かってきたなという寂しさは感じます。 ミスリルが一周回って、妖精王を投げ出して「色の妖精」になるくだりが可愛らしかった。そもそも勘違いなんだけど、妙に理屈が通っているのが。ミスリルが出てくる場面は本当に癒し。 別シリーズが始まるので次がいつになるかは分からないけど、続きが楽しみ。
by yamanochika
| 2013-09-03 01:16
| ライトノベル
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