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八方破れの家



ジル・チャーチル著 創元推理文庫刊

顔見知りの女性ビッツィから改装中の古いお屋敷の内装を担当して欲しいと頼まれたシェリイとジェーン。過激なフェミニズムに走っているビッツィの方針から工事現場は女性作業員ばかりで、契約書の内容は不備だらけ。さらに何者かから工事の妨害があった挙句、工事関係者が遺体で発見され…。

主婦探偵ジェーン・ノワックシリーズ。

元から父親のいない家の長男としてしっかりしていたマイクはもちろんだけど、反抗期だった娘も、末っ子のトッドも成長して喜びと寂しさを同時に感じているジェーン。子供たちが巣立った後に備えて、自分の生きがいを探している為か、前作から色々な方向に手を出しては死体にぶち当たっているような。事件自体はジェーンがいてもいなくても起こっていたんでしょうが、こうなるとジェーンが歩けば死体に当たる状態のような。

意外な犯人、もっともな動機ではあるんだけど、犯行の分かりやすさという点ではいまいち。小説内に出てくる家と同じくらい、曲がりくねってた気がする。あの家のその後が少し気になるんですが、結局放置なんだろうか。
by yamanochika | 2013-09-29 22:31 | 海外ミステリ
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