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マラヴィータ

ロバート・デ・ニーロ主演、リュック・ベッソン監督、マーティン・スコセッシ総指揮の元マフィアの映画って事でハードなマフィアものかってあんまり気にしてなかったんですけれど、あの「となりのマフィア」が原作ってことで見に行ってきました。

「となりのマフィア」はマフィアものながらフランス人とアメリカ人の文化摩擦やら家族の危機をテーマにしたコメディ。家族構成、一家の雰囲気からまさか…?と思わせる家族が襲われて実は、という冒頭は原作ファンならにやっとする作り。一家の個性があふれるエピソードはそのまま、原作の雰囲気と大筋を残した上できちんと映画として仕上げられていて大満足です。一応あらすじをまとめるとこんな感じになるのかな?

フランス、ノルマンディの片田舎に引っ越ししてきたアメリカ人のブレイク家。一見普通そうに見えてちょっと風変わりな一家の正体は元マフィアで今はマフィアの殺し屋につけ狙われているフレッドとその家族。FBIの保護プログラムを適用されながら各地でもめごとを起こすフレッドと彼を監視するFBI捜査官たち、フランス人との文化摩擦やフレッドを狙うマフィアも出現し、田舎町は大騒動に…。

マフィアとの対決は原作とは大分雰囲気が違うんですけれど、家族の絆が全面に出された感じ。アクションシーンのテンポがいい。フレッドが書く自叙伝の仲の世界と、現実との切り替わり、マフィア達の登場シーンと音楽の使い方が上手くて画面切り替えが自然に感じる。これサントラ欲しい。

原作では完璧な美少女で美しい自分を愛しているが故に完璧を目指しているベルが、映画では恋する少女に変貌しているんですが、これは映画で個性をつける為の改変なんでしょうね。個人的には完璧美少女ベルも捨てがたかったんですが。

ロバート・デ・ニーロ演じるフレッドが作中で「グッドフェローズ」を鑑賞する場面は小説でもあったんですが、これを映画でやられると何ともいえず味がある。これは、フレッドが「グッド・フェローズ」を鑑賞し、マフィアについて講演をする事を踏まえてデ・ニーロがフレッドにキャスティングされたのかな。映画に対するオマージュというか、二重構造になってて面白い。

原作ファンとしても映画好きとしても満足いく一本でした。時間があればもう1回位劇場に見に行きたいな。
by yamanochika | 2013-12-04 00:18 | 映画
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