人形 ひとがた

モー・ヘイダー著 ハヤカワミステリ刊

ビーチウェイ重警備精神科医療施設は不穏な空気に包まれていた。かつてこの施設の職員だった小人の亡霊が現れるという噂があり、自傷行為で患者が死亡したことで職員にまで不安が広まっているのだ。施設の上級職員であるA・Jは悩んだ末に施設を退院した患者が関わっているのではないかと警察に相談するが…

キャフェリー警部シリーズもの。ですが、キャフェリーと施設職員のA・Jのダブル主役と言っても過言では無いほどA・Jとキャフェリーの2つの視点から話が進んでいく。点と点だった2つの視点が絡んだ時の収束の仕方、「物事は見かけ通りでは無い」という言葉が実感できる逆転の瞬間が見事。
A・Jの自己評価と他者評価の乖離がもどかしく、幸せになって欲しいと思いながら読んでいたので、最後の明るさを感じさせる終わり方にホッとした。
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by yamanochika | 2017-01-07 16:09 | 海外ミステリ

日々読んだ本の記録。他映画、漫画等の感想などあれこれ。感想はネタバレありです。ご注意下さい。
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