マイケル・スレイド著。文春文庫刊。
カナダを舞台に、過去の惨劇をモチーフにした連続猟奇殺人を書いた一連のシリーズの1冊。お話はホラーとオカルトに連続殺人を混ぜ合わせたような雰囲気。悪趣味と言われるほどグロイ描写続くのが辛いけど、この話がどんな方向に転がるのかが分からなくて、ページを捲らせる力はすごい。あと、あそこまでいっちゃうと漫画チックであんまりグロさを感じないので有り難い。犯人当てや、謎解きが出来るような話ではありませんが、ゴシック風味のホラー・ミステリーが好きならおすすめ。綿密な科学捜査、ジェットコースターのように進むストーリーという点では、解説にあるとおり、カナダのジェフリー・ディーヴァーと呼んでも過言ではないでしょう。
by yamanochika
| 2007-01-04 01:34
| 海外ミステリ
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