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ダナーク魔法村はしあわせ日和 都から来た警察署長

響野夏菜著。コバルト文庫刊。

表紙イラストの可愛さで手に取ったんだけど、タイトルからコメディ一点張りかと思いきや、意外にシリアスとコメディが混ざり合っていていい感じでした。

昔は魔法があちこちにあったのに、今ではすっかり薄れてしまった世界。任務の失敗から「署長」に昇進したという名目で、都から一ヶ月もかかる辺鄙な土地に追いやられた元囮捜査官のイズー。しかし彼が署長に就任した村は、ただの田舎町では無かった。女はみんな魔女…箒に乗った魔女達が買い物袋をぶら下げて移動する、未だに魔法が残っている土地だったのだ。

ってまあこんな土地で、初日から箒に乗った突撃娘と知り合っちゃったり、魔女長のお隣に下宿することになったり、何だかんだと魔法村での生活に慣らされていく内に、イズーを狙うかつて彼に逮捕された男が現れて…てな感じの話なんですが、割と面白い。(内心は動揺してても)無表情、冷静なイズーと、暴走魔女のビーとの遣り取りが楽しいし、イズーの過去も気になる。
この人の話を買うのは「アル・ナグクルーンの紋章」以来なんですけど、今度こそ普通にオチがつくまで続くとイイナ。
by yamanochika | 2007-03-16 00:24 | ライトノベル
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