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プリンセスハーツ 麗しの仮面夫婦の巻

高殿 円 著。 小学館ルルル文庫刊。

久しぶりのパルメニア物、しかもオリエのお祖父ちゃんの話、ってことで迷ってたんですが購入。どんなご夫婦かとどきどきしてたんですけど、結構、直球勝負で男オリエとゲートルードの恋愛物って内容で楽しかったです。遠征王が好きだった人なら買いだと思う。しかし孫娘の方がはるかに男前だ。

新興国アジェンセン公国の若き大公ルシードは、内乱の末に父親から権力を奪取し、かつて人質として過ごした大国パルメニアの王女メリルローズを妃として娶る。しかし、やってきたのは彼が14歳の時に結婚を誓った少女ではなく、彼女の替え玉として仕立て上げられた別人だった。2人は、ルシードの側近マシアスと共に、パルメニアを滅ぼすことを誓い、仮面夫婦として暮らし始める。そして1年が過ぎ…。

という、その1年が過ぎた所から物語が始まるのですが、どうせなら出会った所から見たかったかな。宮廷でのドロドロの陰謀劇と、若い2人のすれ違いが上手く書かれていて読みやすい。作中で明かされない謎が複数あるので、続きが気になる所。何よりまだルシードがパルメニアを占領してないしね。CD付きの特装版が出ていたり、CDドラマ化が予定されていたり、文庫としても力を入れている作品のようなので、早めに続きが読みたいなあ。文庫の冒頭では可憐な少女だったメリルローズがブラック化しているのがどうしてなのか気になるし。

ところで、ルルル文庫そのものの感想なんですが、同時発売のガガガ文庫に比べると、帯が地味で探しにくい。同じ出版社から出すんだから、帯くらい揃えてくれてもいいのに。
by yamanochika | 2007-05-29 02:10 | ライトノベル
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