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身代わり伯爵の冒険

清家未森著。角川ビーンズ文庫刊。

シリーズの1作目。リゼランドの王都でママとお祖父ちゃんの3人で営むパン屋の看板娘ミレーユ。16歳になるのに色気皆無、元気で明るいのが取り柄の彼女の元に、ある日隣国アルテマリスから迎えの騎士が訪れる。幼少時にアルテマリスの名家に養子にいった双子の兄フレデリックが行方不明で、王太子妃と駆け落ち疑惑が囁かれている。兄の養子先は実は死んだと聞かされていた父親の家。彼女の父はアルテマリスの王弟だったのだ。しかし、このままでは兄はもちろん父親も厳罰に処されてしまう。強引に連れ去られたアルテマリスで事情を聞かされやむなく兄の身代わりとなることを承諾したミレーユだったが、アルテマリスの王宮は彼女の想像以上に奇人変人の集まりで、更に何やらあやしげな陰謀が…!

なんてあらすじまとめてみましたが、下町育ちの色気より食い気な元気で明るくてお人好しで泣き虫な味覚音痴のミレーユと兄の親友で副官を務めているやはり天然気味なリヒャルトとのラブコメをメインに王宮での騒動や、ミレーユが巻き込まれた陰謀を楽しむお話。ミレーユが結構体張ってます。フレッドの立ち位置が何だかんだと一番美味しい。2作目を読んでからだとまだぎこちない所や読みにくさが若干あるんだけど、その分2作目ではかなり成長しているので、安心して読めますね。

2作目の方は逆ハー要素も入っているけど、1作目は単純にセクハラされまくり。実は…だったことを考えると、2作目でアニキ達がミレーユに酷い目に合わされているのは自業自得かなあ。筋肉アニキの集団が好きな人は2作目の方がより楽しめると思う。
by yamanochika | 2007-08-06 14:47 | ライトノベル
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