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陶工の畑

エリス・ピーターズ著。光文社文庫刊

修道士カドフェルシリーズ17。

シュルーズベリ修道院が他の修道院と交換した土地を開墾した所、女性の白骨死体が発見された。彼女は布にくるまれ、奇妙な事に十字架を握らされていた。元々この土地は、神の導きにより、突如仕事も妻も捨て修道に道に入ったルアルド修道士が陶工をしていた頃に、荘園主から借用して妻と住んでいた場所であった。ウェールズ人であった彼女は、彼が修道院に入った後姿を消している。ルアルド修道士に疑いの目が掛けられる中、カドフェルは修道院長から、白骨化した女性の身元を探るように依頼されるのだが…。

ある日突然、修道院に入って神に身を捧げることを決意した男。本人は神の声が聞こえたにしても、捨てられて残された家族は呆然とするしかない。という、男の行動が波紋を呼び引き起こした悲劇を書いた話です。それにしても、男が修道院に入っても残された妻は離婚出来ず再婚すら出来ないなんて、酷い話ですよね。
by yamanochika | 2008-03-01 09:35 | 海外ミステリ
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