ヴォルフガンク&ハイケ・ホールバイン著。ポプラ社刊。
町で魔女と噂される祖母が階段から落ちて大けがを負った後、ユスティンの回りでは奇妙な事が起き始める。町の人々は性格が一変したかのように言動が荒くなり、一触即発の空気が増していく。奇妙な出来事への唯一の手がかりは祖母が言い残した「猫たちの冬」という言葉なのだが…。 自分の回りで、普通では説明が付かない奇妙な出来事が増していく。徐々に日常に何かが侵略してきている、というサスペンス風のファンタジーは、上手く書けていると主人公と一緒に何が起きているか分からないという恐怖を味わえるのだけど、本作はその辺が今ひとつ。場面の展開が繋がっていないというか、何が起きているのかが分かり難い。10年前に何か恐ろしいことが起きたらしいけれど、その話も唐突に出てきた印象があり、積み重ねが感じられないのが辛い。唐突に色々な出来事が起き、唐突に終わった、としか感じられなかった。
by yamanochika
| 2008-03-23 23:47
| 児童文学
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