ジーン・ウルフ著。ハヤカワ文庫刊。
ネッソスを出て、警士となるべくスラックスへ向かうセヴェリアン。ドルカス達とはぐれた彼は、門で出会った男ジョナウと旅を続けるが、ヴォダルスの僕に拉致され彼と再会を果たす…。 幻想的な場面とSF的場面が交互に入り交じった印象の2巻。いきなりドルカス達とはぐれ、1巻の最後で出会った男と一緒にいるのにも驚きましたが、ジョナスの正体にはもっと驚きました。ヴォダルスとの幻惑的な食事、独裁者の家があたかも宇宙船のような構造をしていること。合間に寓話が何度も挟まれ何を象徴しようとしているか、読み解くのが難しいのですが、セヴェリアンが<調停者の鉤爪>を使うことが出来ること、最後のアプ・プンチャウの場面を見るに、セヴェリアンが何者であるかは暗示されているような。 作品世界とはあまり関係ないですが、セヴェリアンの手の早さにもビックリ。一体何人目なんだ。
by yamanochika
| 2008-07-01 00:20
| SF・FT
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