ジーン・ウルフ著。ハヤカワ文庫刊。
スラックスで警士の任に就くこと数ヶ月。執政官の命に背いたセヴェリアンは、スラックスから逃亡し、再び追われる身となる。山中で自分と同じ名前の少年と出会ったセヴェリアンは彼を連れて逃亡を続けるのだが…。 ネッソスからの旅が長い時間をかけて語られたのに対し、3巻目は急転直下のような動きがある話となった。1巻目で既に南に行くと寒く、北ほど暖かいという記述からウールスが南半球にあることが示唆されているが、本書ではセヴェリアンが見上げる星空に十字架の星があることが語られている。文章の中、一つ一つの単語に世界を理解する手がかりが散りばめられていて、完結したあともう一度読み返したらまた新しい世界が広がるような気がする。 ドルカスが思い出した彼女の素性よりも、ヘトールの正体の方が意外でした。言われてみれば、という所もありますが。最初の巻を読んだときには、タロス博士達とここまで因縁があるとは思わなかったけれど。じょじょにSF色が強くなってきてますが、最後の着地点がどうなるのかが楽しみ。
by yamanochika
| 2008-07-17 01:07
| SF・FT
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