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ホットファズ 俺たちスーパーポリスメン!

上映館が限定されているので、どこでやっているか分かる内に行かないと、というわけで見てきましたホットファズ。面白かった。ものすごく面白かった。本当にすごい。この映画作った人は天才だと思う。どこがどう面白いか、具体的に言葉に出来ないんですけれど、見終わった後の感想は素晴らしいの一言しか浮かんで来ません。

過去の警察映画を含め、色々な映画へのオマージュやリスペクトを込めながらもきちんとしたストーリーがあるイギリス製警察コメディ映画。ちなみに監督はこれの前にゾンビ映画をリスペクトした傑作コメディ「ショーン・オブ・ザ・デット」を撮ったエドガー・ライト。主演は前作同様協同脚本もこなしたサイモン・ペッグ。

日本では映画公開予定が無かったのを、熱心なファンの署名活動で公開が実現。その騒動でこの映画を知った口なので、実は「ショーン・オブ・ザ・デッド」を見たこともないんですが、本当に映画館で見られて良かった。署名活動をしてくれた人に感謝。

以下に詳細感想。



刑事ニコラス・エンジェルはあまりにも優秀であるため、上司や同僚に妬まれ、昇進を手みやげに片田舎の警察に左遷されてしまう。美しい景観を誇る田舎町サンドフォード。のどかな村で、映画マニアのだらしない警官ダニーとコンビを組まされたニコラス。村で起きる事件は、失踪した白鳥を見つけて欲しいという依頼だったり、地域のバザーの監視だったり、犯罪とは無縁なもの。しかしこの長閑な田舎町は何かがおかしい。相次ぐ事故にニコラスは捜査を開始するが…。

最初は正当派のコメディ映画の入り方で、段々刑事映画っぽくなったかと思いきや、サイコホラーになって最後は大爆発!というすごい映画でした。特に刑事モードにスイッチが入ってからのニコラスはすごい。刑事映画の色々なお約束を踏まえながらのダニーとの相棒ものとしても面白い。何より、普通のおばちゃんやじいさん達が突如として拳銃や機関銃を持ち出して銃撃戦を始める終盤の展開は目が離せない。警官達が一致団結して突入するスーパーの乱闘シーンは最高。

そこに至るまでが、結構低空飛行な部分があって、実はニコラスの妄想なんじゃないか、とかいつ反撃出来るのかとかフラストレーションが溜まっているので、あの爆発以後の爽快感が溜まらない。しかも最初の頃に出てきた伏線がきちんと回収されているんですよね。アーロン少年やら白鳥失踪事件やら。白鳥があんなに話に絡むとは思わなかった。

あのジオラマでの乱闘はまるで怪獣映画の撮影みたいだ、と思いつつ見ていたんですが、本当に怪獣映画へのリスペクトシーンだったようです。

あとニ、三回は映画館で見てみたい。
by yamanochika | 2008-08-21 01:14 | 映画
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