北の皇子と南の魚

今 市子著 集英社刊

岸辺の唄シリーズの最新刊。
シリーズといいつつ、鬼人が出てくるのと水を巡る物語だということ以外にはあんまり共通点はないんですが、今回収録されているのは「仙人の鏡」と「北の皇子と南の魚」前後篇の3編。どちらも若者や少年が主人公だったので、ジュヴナイルのような雰囲気。特に、表題作は歩けない少年が主人公で、「魚」と呼ばれる謎の箱と彼の自由への憧れが混ざって綺麗な童話を読んだような読後感があります。

しかし、そろそろおじさんがメインの話も読みたいな。
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by yamanochika | 2015-06-07 22:57 | 今 市子

百鬼夜行抄 23



今回はいつもにもまして幻想的な話が多かった印象。律の子供時代が何度か出てきているんだけど、何と言うか生きていくのが大変そうで、大学生まで成長出来て良かったねと思う。そういえば大学でも面倒事に巻き込まれて1年以上片目が見えない時期があったような?前は律は大学を卒業する頃には半分妖怪になっているのかなと思ってた時期もあったんですが、今の律を見ているとそれなりに人間として生きていけそうな気がします。何と言っても開さんが一応人間に片足つっこんで生きていけてるわけですし。
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by yamanochika | 2014-09-21 01:52 | 今 市子

百鬼夜行抄 22

特装版が出ていたので、せっかくなので特装版を購入。

選者3人によるベストセレクションで3作品が収録されているんですが、個人的には初期作品なら家守のお祖母ちゃんの話か、人間と身代わりの人形がいつの間にか入れ替わっていて、最後に赤ん坊の人形が燃える家に這っていく話がものすごく怖くて良かったなあ。

22巻は、開さんが戻ってきた話の後日談や、箪笥女の話が収録。今回は、飯島家の家族に関わる話が多かった。環おばさんの小姑っぷりが何だかリアル。開さんはああいう性格じゃなくても、嫁さんもらってたら苦労しそうな気がする。主にお姉さんと嫁さんが折り合い悪くて。そして箪笥女が怖かった。開さんは女の怪異にものすごくもてますよね。顔は似ている設定でも、律にはそんな雰囲気が全くないのに。

そして死んだあとでもお祖父ちゃんとお祖母ちゃんはラブラブ。恋愛結婚だったんだよなあ。お祖母ちゃんの夢の中に出てくるお祖父ちゃんは若い頃のままなんですね。律のお祖母ちゃんが亡くなってしまったら本当に泣いちゃうかも。あと、ホッシーが出てきて司ちゃんとの仲が進展したのに驚いた。自然消滅するパターンかと。恋愛といえば、晶ちゃんの行く末の方がきになるわけですが、三郎さんはどうなるんだろう。
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by yamanochika | 2013-10-17 00:10 | 今 市子

萌えの死角 3



今回一番共感したのは更科日記。これ、平安時代の文学少女の話っていうのでおタクな趣味の人なら共感するところが多い、と昔から話題に上る人だけど、絵にされて改めてみると本当にそう思う。好きな本を手に入れて、読める喜びって他の何物にも代えがたいんだよ。

思わぬところに萌えを見いだす、というのがこのエッセイのコンセプトなんだと思うんですが、引越し大変の話や、大学のOGは怖くて名前も絵柄も出せないとか、その辺の話のが面白かったかも。いや佐川男子とか、引きしまった体格のいい男性は萌えますよね。あと「11人いる!」の舞台、こないだどこかでポスター見たんだけどどこで見たんだか思い出せない。漫画のレビュー見てると面白そうでちょっと気になるんだけど。

そして登山の話は読むたびに大変そうで、私には無理だと思う…。ハイキング程度で済む山位しか登れそうにありません。そうか、山男にも腐男子がいるんですね。ってのは盲点だった。
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by yamanochika | 2013-01-11 00:12 | 今 市子

影法師たちの島


今 市子著 ホーム社刊

岸辺の唄シリーズ。齢300年を超える翠湖の巫女が死期を迎え、翠湖の人々は後継者探しに翻弄される。いつもは水をテーマにしている位のゆるい繋がりしかないんだけど、今回は翠湖やジンファ達がほんの数コマしか出てない作品含めて背景に東の巫女の死が隠れているので、連作短編集といった雰囲気。考えてみればどの話も「後継者」がテーマになっていたので、そういう点でも連作だったんだなあ。過去の短編に出ていた懐かしい顔がちらほら見れて、一区切りが着いた感じ。

短編の中でちょこちょこエンがスリジャに結婚のプレゼントを選んでいたり、二人が結婚した描写があったけど、二人の子供が出てきたのは初めて?一番最初の話に出てきた二人が順調に暮らしていて嬉しい。影法師たちの島の後継者も、星狩人の後継者にも納得。王様の持っている星を分け与えられるのではなく、自分で星を見つけられるってことはその方が王位に近いって事なんだろうけど、真逆の意味になってたのね。

過去の話にも出てきてウザいけど憎めないキャラだったウダン王子が憎めないを通り越して可愛くなってきた。あそこまでウザいのは才能だよ!まだ17歳ってのに二度びっくり。お姫様は15歳年上かあ。楚々とした姫君かと思いきや意外に気が強くて結構好み。

掲載されていたアンソロジーが完結しているようなので、この話で続きはしばらくないのかな?最終巻だとしたら後書がないのが寂しい。どこからでも続けられるような話ではあるので、いつか続きが読めたらいいなあ。
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by yamanochika | 2012-11-02 00:04 | 今 市子

百鬼夜行抄 21



今回はほとんどお祖母ちゃんが絡む話が多くて、最後の蝸牛と八重子さんの婚礼話に繋がってる感じでした。お祖母ちゃんは霊感一切ない人と思ってただけど、単にすごく強い人であまり影響を受けないだけなのかも…?どの話も良かったけどやっぱり最後のお祖父ちゃんとお祖母ちゃんの婚礼の話が一番だったなあ。幻想的で、愛情があって。お祖母ちゃんが奉公していたお家の奥様も、口は悪いんだけど世話好きでいい人だよなあ。花嫁の愛情が閉じ込められていた花婿を助け出し、更に時を経て開さんも…って開さんの方は二段オチでまだ先がありましたけれども。しかし本当に親不孝な人だ。1回だけじゃなく2回も行方不明になるなんて。人間の命は有限だから、お祖母ちゃんもいつ亡くなってもおかしくないんだなーと思うとしんみり。出来れば長生きして欲しい。

今回いくつか笑ったこと。お祖母ちゃんがしっかり赤間を撃退していて、司ちゃんのアレもお祖母ちゃん譲りなのかと思ったり。「森の番人」で絹さんがひっそり「開兄さんが犯人じゃありませんように」と祈ってるのがなんかツボにはまった。まあそういう可能性もありますよね…。
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by yamanochika | 2012-07-17 00:16 | 今 市子

旅人の樹



岸辺の唄シリーズの最新作。

どれも読み切りだからシリーズと言ってもゆるい繋がりがあるだけで、どれから読んでも大丈夫なんだけど、そろそろ翠湖が舞台の話もまた読みたい。ところで「峠の城の冷たい女王」と「旅人の樹」がほとんど同じ話だそうですが、気付かなかった…。話としては「女王」の方が分かりやすい感じ。しかしお兄ちゃんがヘタレすぎる。「旅人の樹」「旅人の靴」は、鬼人の王子様がアホっぽくて好き。何を言ってても腹に一物あるように見えちゃうのよね。

今回一番面白かったのが「罪人の丘」。ゆるーい鬼人の女性が楽しい。ロウ将軍みたいなキャラは正直で、生きることに貪欲で行動を見ていてストレスが堪らないのがいいなー。今さんはこういうキャラを書くのが上手いですよね。
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by yamanochika | 2011-11-02 00:59 | 今 市子

百鬼夜行抄 20



もう20巻かあ。今回の話を読んでいて、つくづく八重子さんは大変だなーと思った。嫁いだお家は化け物屋敷だは、息子は長年行方不明になっていたのが生環したお思ったらまた行方不明になるは。開さんも、お母さんの為にもう少し落ち着こうよ…。ってどこに行っちゃったんでしょうね。本当に異界の人になってしまったのかな?

20巻収録の話だと、若水取りが結構好き。尾白と尾黒は可愛いけど、眷属としてはあんまり役に立たない(笑)。八代さんのあの髪型はどうかと思う。住職が最近あんまり出てこなくて寂しい。毎回だと辛いけど、あくの強い人なので見ていてパワーを貰える感じ。別室の客の最後で、食い物の匂い、に泣いている青嵐が可愛かった。この巻では餌の匂いを嗅ぐだけの損な役回りが多かったな。毒の皿、はちょいと切ない話でした。話自体がというより、行方不明者を抱えている家族の事を連想して。
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by yamanochika | 2011-07-19 01:54 | 今 市子

萌えの死角 2


日本文芸社刊

萌えにまつわるエッセイの第2弾。BL誌連載だし、一応BLっぽいネタ集めてるのかなと思うんだけど、ついつい「美少年の死体を~」云々の、「どうせ腐るんじゃねーかと」の方に同感してしまう。いやだって、いくら眠ってるように見える死体でも放っておけばそのうち腐るよね。いくら防腐処理を施しても限度があるよね…?まあ身も蓋もない感想ではあるけど。

舞台の話は、こんな舞台があるんだーっていうのをはじめて知ったので勉強になりました。結構知らない世界がいっぱいあるんですね。    
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by yamanochika | 2010-12-06 01:14 | 今 市子

百鬼夜行抄 19

いつの間にか19巻も出たんだなあ。

収録話数は5編。やっとおじいちゃんとおばあちゃんがくっつくところまでが見れた…!って思っていいんですよね?そうか破談の責任を取ることになったのか。八重子さんは、全く見えない人といううより、すごく強いから悪いものは基本的に見えない人なのかなって気もする。この後の事を考えると、末っ子は早くに死んでるし、息子の一人は行方不明になるし、色々大変だったんじゃないかと思うけど、新婚生活も見てみたい。

収録されている話だと、赤将軍や嘘つき地蔵さんが結構好き。最近ものすごく怖い話が少ないので、そろそろ背筋がぞっとして怖くなる話も読みたい。

後、今回嬉しかったのは書店用ポップが付録としてついていたこと。案外見ないものなので、すごくお得感がありました。
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by yamanochika | 2010-10-20 00:46 | 今 市子

日々読んだ本の記録。他映画、漫画等の感想などあれこれ。感想はネタバレありです。ご注意下さい。
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