カテゴリ:映画( 58 )

マラヴィータ

ロバート・デ・ニーロ主演、リュック・ベッソン監督、マーティン・スコセッシ総指揮の元マフィアの映画って事でハードなマフィアものかってあんまり気にしてなかったんですけれど、あの「となりのマフィア」が原作ってことで見に行ってきました。

「となりのマフィア」はマフィアものながらフランス人とアメリカ人の文化摩擦やら家族の危機をテーマにしたコメディ。家族構成、一家の雰囲気からまさか…?と思わせる家族が襲われて実は、という冒頭は原作ファンならにやっとする作り。一家の個性があふれるエピソードはそのまま、原作の雰囲気と大筋を残した上できちんと映画として仕上げられていて大満足です。一応あらすじをまとめるとこんな感じになるのかな?

フランス、ノルマンディの片田舎に引っ越ししてきたアメリカ人のブレイク家。一見普通そうに見えてちょっと風変わりな一家の正体は元マフィアで今はマフィアの殺し屋につけ狙われているフレッドとその家族。FBIの保護プログラムを適用されながら各地でもめごとを起こすフレッドと彼を監視するFBI捜査官たち、フランス人との文化摩擦やフレッドを狙うマフィアも出現し、田舎町は大騒動に…。

マフィアとの対決は原作とは大分雰囲気が違うんですけれど、家族の絆が全面に出された感じ。アクションシーンのテンポがいい。フレッドが書く自叙伝の仲の世界と、現実との切り替わり、マフィア達の登場シーンと音楽の使い方が上手くて画面切り替えが自然に感じる。これサントラ欲しい。

原作では完璧な美少女で美しい自分を愛しているが故に完璧を目指しているベルが、映画では恋する少女に変貌しているんですが、これは映画で個性をつける為の改変なんでしょうね。個人的には完璧美少女ベルも捨てがたかったんですが。

ロバート・デ・ニーロ演じるフレッドが作中で「グッドフェローズ」を鑑賞する場面は小説でもあったんですが、これを映画でやられると何ともいえず味がある。これは、フレッドが「グッド・フェローズ」を鑑賞し、マフィアについて講演をする事を踏まえてデ・ニーロがフレッドにキャスティングされたのかな。映画に対するオマージュというか、二重構造になってて面白い。

原作ファンとしても映画好きとしても満足いく一本でした。時間があればもう1回位劇場に見に行きたいな。
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by yamanochika | 2013-12-04 00:18 | 映画

僕らの未来へ逆回転

あらすじ見て弾けたコメディだと思ってたらハートフル・コメディだった。

最初は人気作のパロディから始まって、やがてオリジナル作品へ行きつくという映画作りのオーソドックスな流れを踏んだ、映画好きに贈るちょっと泣けちゃう映画です。最後まで見終わってはじめて冒頭に流れたドキュメンタリーの意味が分かるという作りになっていて、映画の舞台裏が分かると最初のドキュメンタリーをまた見たくなってしまう。

いい話だったけど、弾けた作品をみたかったからちょっと物足りなさも。
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by yamanochika | 2013-08-21 23:36 | 映画

キック・アス

ヒットガールがすごい!キック・アスはいらないっていう感想をいっぱい見たから見る前はヒットガールの方が活躍するのかと思ってたけど、普通にキック・アスが主役だった。

アメリカ映画ではよくある、冴えない高校生が変わっていく青春映画。アメコミおたくで、ヒーローに憧れるあまり通販でヒーロースーツを購入してヒーローになりきっていた高校生。しかし普通の青年なので、人助けしようとして腹を刺されて交通事故に遭い、体中に鉄板を入れられて痛覚が無くなり、それでも人助けをしたらそれがたまたま動画に撮られて動画サイトに挙げられて一躍街のヒーローになってしまう。

この普通の青年がってところがミソで、ヒットガールは確かに可愛いし、かっこいいんだけど、特別な能力のあるヒーローじゃなければ、人助けができないのか?っていう最後の問いかけは、主人公が最後まで普通の人のままで、普通の感覚をもちながらヒットガールを助ける為に頑張ってないと響いてこないと思うんだよね。

そんなわけで私の中ではキック・アスがヒーローなんですが(彼女もスパイダーマンより可愛いし)、これも続編作られているそうで、見たいような見たくないような。ちょっと複雑な気持ちです。
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by yamanochika | 2013-08-21 23:33 | 映画

裏切りのサーカス

去年映画館がいっぱいで見そびれた作品を、TUTAYAのカード更新したついでに借りてきました。

原作はかなり長い作品ですが、上手く縮めて原作の雰囲気をそのまま醸し出している佳作。
映画では、かつてサーカスの最良の時、コントロールがまだ元気で、誰もがもぐらの存在を知らず、コニーやその他の工作員達が集ったいつかのクリスマス・パーティの映像が効果的に使われています。何度も角度を変えて、思い出される幸せなパーティの時間。でもその時から既に裏切りは始まっていて、スマイリーは妻アンの裏切りの始まりを見ている。最初はただ幸福な時間の象徴として、その後はそこに含まれていた崩壊の萌芽が描かれ、映画の中でも印象に残るシーンになっています。

原作と違うなーと思ったのは、スマイリーからいつ何があるか分からないから身辺の整理をしていくようにと言われた若手官僚が、別れを告げた相手が男だったことでしょうか。あれ?小説では秘書の女の子の尻をおっかけていたような?大学時代には恋人同士だったこともあるジムともぐらの関係を書くという点で、こういう関係もありますよ、という示唆だったんでしょうか。

薄暗さと苦い勝利という原作うの雰囲気が味わえたので全体的には満足したんですが、小説にあったジムと彼の教え子達とのジュヴナイルな場面があまりなかったのが少し残念。

スマイリーは小男というイメージだったから見る前はゲイリー・オールドマンではいい男すぎるのではないかと思っていたんですが、み終わる頃にはスマイリーそのものにしか見えなくなってました。やっぱりいい役者さんは違う。
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by yamanochika | 2013-08-21 23:21 | 映画

そういえばシリーズ最終作を見に行ってたので今更だけど感想など。

大体この手のコメディ映画は、最初の1作目が完成度高くて面白いのに、評判良くて作られた続編がいまいちで3作目で少し持ち直すっていうパターンが多いですが、ハングオーバーもその例に漏れず。
2作目に比べるとお下劣さとグロ度が減り、人質に取られたダグの為にメキシコからラスベガスまであちこちに飛びまわるので、動きがあって見やすい。人間としてかなりダメなアランの成長を書く話でもあるので、その辺はまあまあ書かれていたと思います。

2作目でいきなり嫌な思い出にされていたラスベガスのストリッパーのお姉ちゃんもきちんと回収されて幸せな結婚をしていることが描かれていて、あのままスチューと付き合っているよりは良かったと思うし。

ただ、1作目が単なるドタバタ喜劇だけではなく空白の時間に何をしたのか、そしてダグはどこにいったのか、の謎を解く上質なミステリ劇としても面白い作品だったので、1作目に比べるとパワー不足は否めない。

そしてタイトルのハングオーバーはどこで出てくるのよ?って思ったらエンディング後だった。結局スチューが常にオチ担当なんだな。
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by yamanochika | 2013-08-21 23:07 | 映画

二流小説家 

翻案映画を見に行ってきました。

原作小説が、小説家である主人公に焦点が当たっているのに対し、映画は連続殺人犯の方に焦点が当たっている印象。彼が、何を考え、どのように成長し、何故殺人を犯すようになったのか。と言う所と小説家としての赤羽の成長の半々が書かれているような。親子の情愛、歪な親子関係から逃れられない息子、って所に大きくスポットがあたるのが何となく東映映画らしい。でも歪んだ美学をもった男というシリアル・フォト・キラーの美しさ、怪しい魅力が武田さんの演技から伝わってきたので、W主役のような形になったのも納得。原作よりも二人の関係性も強いですしね。

映画単体で見てもそれなりに話がまとまっているのでまあ及第点。寒かったり湿った印象がするのはやっぱり冬の日本海映像や、木枯らしのせいかしら。クレアと作家のような関係は日本映画では難しかったか。姪に変えられていた分、クレアの活躍度が減っていたのが残念。被害者の妹さんに怪しい後ろ盾がいるっていう設定は映画上そんなに必要なかった気がする。
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by yamanochika | 2013-06-16 16:00 | 映画

指輪物語の前史、ホビットの映画版その1。

原作への思い入れ度は指輪よりホビットの冒険。これと指輪とプリディン物語のおかげでドワーフ好きになったと言っても過言ではない。というわけで結構期待して行ったホビット。期待通り映像が素晴らしくて、大画面で見たかいがありました。なんか記憶にあるよりスペクタフルな冒険になってる、と思ったら前史であることを受けて、指輪物語や追補編から内容がフィードバックしてるみたい。

でまあ盛り盛りなアクションシーンも凄いんだけど、見ていて嬉しかったのはビルボの家で、ドワーフ達がビルボをからかって歌った唄とか、抒情歌の素晴らしさ。何か一緒に旅をしている気分になりますよね。あと、ドワーフたちが、もっとおっさん系ばっかだと思ったのにトーリンのイケメンぶりにびっくり。フィーリとキーリもトーリンの親族だからイケメンなのか。

以下、ネタばれ含む感想

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by yamanochika | 2013-01-23 00:02 | 映画

劇場公開が短そうなのでとりあえず行ってきました。邦題はもっとごちゃごちゃ着いているんだけど原題はシンプルにハングオーバー パート2なのでそっちに倣ってパート2で。

今度はスチュが結婚する事になり、花嫁の両親の出身地であるタイで結婚式を行う事に。売店で買った未開封のビールなら安心だろうとビールを飲んで、気が付いたら翌朝、バンコクの汚いホテルで目を覚ました3人。花嫁の弟で、義父の自慢の息子テディが姿を消していた…!

今回の舞台はタイ。面白いけど、下ネタとグロ度のレベルが上がり過ぎていて、友達には勧められない映画になってました。メインは今回もキレてる暴走男アラン、イケメンのフィル、実は一番危険な男ステュの3人。こんな時ですらダグはビール1本飲んだ後部屋に戻っていて仲間外れだった…けどこういう男だから花嫁の父に信頼されるのか。

チャウがいい感じにスパイスになっていて、あちこちに飛ぶストーリーは面白い。タイのお国事情をとりいれてるのも上手い。あちこちに僧侶がいたり、ニューハーフ・バーでひと悶着あったり。でも、全体的にエグイ場面が増えていて、爽快度は前作の方がはるかに良かった。何よりアランの行動が本当に洒落にならないレベル。最後のサプライズ・プレゼントで一瞬騙されそうになっちゃうけど。

映画の中で皆が使っているのがスマートフォンで、テクノロジーの進化に感心した。いや、テクノロジーってほどじゃないかもしれないんだけどさ。しかし2年前のラスベガスでストリッパーのお姉ちゃんと良い雰囲気で終わってたのに、あれは心の傷なのか、スチュ!ひどいよ!!どうでもいいけどステュ、歌上手いよね。

エンディング画像、前作以上にモザイクいっぱい。しかしR15指定だと乳首もモザイク対象なんですね。知らなかった。陰部よりも、おっぱいにモザイクの方が気になってしまう…。
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by yamanochika | 2011-07-08 01:09 | 映画

鳩の中の猫 他

ポワロ長編テレビ映画版の感想続けて3作
「鳩の中の猫」

ちゃんと普通に女子高ものになっててほっとした。この話、アン・シャプラウドさんが話の要となるのだと思うのですが、演じている役者さんも声をあてている声優さんも上手かったなあ。お金もらってもあの年頃の女の子の集団に混じるのはごめんだと思う。マギンティ夫人とこれは結構満足度高かったです。

「第三の女」

原作小説からは割合改変されている率が高いと思うけど、まあまあ満足。オリヴァ夫人の髪型はもっと奇抜でもいいような気もする。しかしいくら昔の話とはいえ、家族じゃなくて友人とか学校の集合写真なんかでも写真位残ってるんじゃないのか。

「死との約束」

たぶん海外ロケも行っていて、今回の一番の目玉なのかな?タイトルとシチュエーションの一部以外は、原作小説とは全くの別物ですが。キャラクターも名前だけ借りた改変がすごい。とりあえずジェーソンだっけ?お医者さんは性格や行動を改悪された挙句殺人者の共犯にされていて可哀そうだった。ここまで違うと既にクリスティ原作の映像化を見ている気がしないので、感想なし。海外ロケの綺麗な遺跡映像が一番の見どころ。

「マギンティ夫人」がかなり良くて面白かったーとテンションあがっただけに最後の「死との約束」でテンションがだだ下がりになってしまい残念。「マギンティ夫人」はもう1回見てみたい。
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by yamanochika | 2010-09-20 01:45 | 映画

マギンティ夫人は死んだ

今年はアガサ・クリスティ生誕120周年!9/15が誕生日ってことで9月はBS-hiやらAXNミステリやらでアガサ・クリスティ特集が相次いでいるんですが、今週はNHK-BS2でデーヴィッド・スーシェ主演のテレビ映画版名探偵ポワロシリーズの新作長編4作が登場!

第1弾は「マギンティ夫人は死んだ」
原作もよくまとまった佳作なんですが、登場人物が整理されたり、色々脚色されていたけどすっきりまとまっていて面白かった。何よりモーリーンの下宿の恐ろしい料理と気さくだけど大雑把な性格のモーリーンによる乱雑な家事に悩まされる几帳面なポワロの姿がきちんと描写されていて。小説ではきちんと美味しいオムレツの作り方を伝授してたけど映画でもきちんと教えてあげたんだろうか。

後、オリヴァ夫人が劇作家に悩まされている場面、クリスティ自身の悩みや愚痴が投影されているようで、原作同様笑いました。そしてやっぱり私の頭の中ではポワロさんの声=熊倉さんの声なので、熊倉さんのポアロを聞かないとポアロさんを見た気がしない。いつまでもお元気いて欲しいな。

明日は「鳩の中の猫」。モーリーンの親戚の娘がポワロを助ける女学生として登場。ミステリとして読ませるというよりもエキゾチックな魅力の話になるのかなー。まあどんな話になるのか楽しみ。

ついでに先週は映画特集でBs-Hiで「オリエント急行殺人事件」「ナイル殺人事件」「地中海殺人事件」「クリスタル殺人事件」の4作放送。「オリエント」はネロ・ウルフを見てからだったので終盤だけだったんだけど、やっぱり映画はかけている予算が違うのでロケーションと役者が豪華。どれもみんな昔テレビ放映された時に見てるんですが、「オリエント急行」以外も、あんなに脇役まで有名俳優さんを使っているとは知りませんでした。というか、私がまだあんまり映画見てなくて役者さんを知らなかっただけか。

「地中海殺人事件」の、ピーター・ユスチノフ演じるポワロが水着を着て海で泳ぐ(ふりをする)場面がすごく好き。初めて見たときも、あれで原作イメージからは結構違うユスチノフ版ポアロが好きになったんだよね。ちょっとした仕草や行動がポアロらしくて。

「クリスタル殺人事件」はなにぶんイギリスというよりもアメリカが舞台になっているように見えてしまうのが難点なんだけど、かつての名女優やくにエリザベス・テーラーを持ってきた配役だけで成功しているような気がする。ハマリ役ですよね。
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by yamanochika | 2010-09-14 01:52 | 映画

日々読んだ本の記録。他映画、漫画等の感想などあれこれ。感想はネタバレありです。ご注意下さい。
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