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パトリシア・A・マキリップ著 創元推理文庫刊

偉大なる者に会うためヘドの領主モルゴンがエーレンスター山に旅立ってから1年。両国支配権が弟に移ったという知らせが入る。モルゴンに何が起きたのか。アンの王女でモルゴンの許嫁であるレーデルルは、その答えを得るために偉大なる者のいるエーレンスター山に向かうが…。

「星を帯びし者」を読んだ時は、モルゴンとレーデルルの婚約は父親の宣言の為であって、モルゴンの方には一度だけ会ったレーデルルへの思慕があるものの、レーデルルの方からの気持ちは出てこなかったんですよね。手紙では待つと言ってたけど…という感じで、まさにトリスタンのように、彼女がヘドに来てくれるとは思えなかったんですが、レーデルル主役の2巻めはモルゴンの気持ちが一方的なものではなかった事が分かりほっとしました。

あのアンの王宮の描写を見てしまうと、確かにヘドの人たちが彼女がやってくることが本当になるとは思えなかったのはよくわかる。大き目な農場としか言えないヘドの領主館とはあまりにも違いすぎる。その分、ヘドの領民は(領主も)地に足がついた、堅実な暮らしができそうで、いつ目を覚ますか分からない幽霊が潜んでいるアンの王国よりも暮らしやすそうではあるんですが。

しかしレーデルルが主役になってから話が動くこと動くこと!1巻は半分位自分が<星を帯びし者>である事を否定しようとするモルゴンの苦悩で進んだかと思えば戻る、という描写が続いたのでレーデルルやライラ、トリスタンが旅する第2部は、彼女たちの行動力が爽快で、読んでいて気持ち良かった。第1部冒頭でアンの王家に変身者の血が流れている事が示唆されていて、レーデルルもまたそのことで苦悩するのですが、それにしても行動に肝が座っているのに感心。レーデルルが感じた過去の記憶、変身者の女との出会い、荒野をさすらい竪琴弾きと遭遇する場面。言葉の使い方が緻密で、圧倒される。

1巻めの引きがあんな感じだったので、偉大なる者って…?という疑問を感じつつ2巻を読み始めたら何と1年後。レーデルルの見た過去の映像が何かの答えになっているようなんだけど、偉大なる者はどこに行ってしまったのか。全ての謎が明らかになる3巻が楽しみ。……しかし1度読んだはずなのに全く思いだせない。1巻は多少読んだ記憶が戻ってきたんですけども。私、2巻読んでないのか?
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by yamanochika | 2011-07-31 02:40 | SF・FT



カミラ・レックバリ著 集英社文庫刊

海辺の小さな町で、美しい女性の全裸死体が見つかった。遺体を発見したのは伝記作家のエリカは、かつての親友の足跡を辿るうちに、彼女の過去に隠された恐ろしい秘密を知ることに……。

最近スウェーデンミステリが元気。というより日本での翻訳が盛んになってますが、これもその1つ。タイトルから分かるようにシリーズものでその1作目。これまで読んだスウェーデンミステリは、事件と共にスウェーデンの社会問題を書きこんでいる作品が多かったけど、この作品では特にそういった描写はなし。ロマンス要素もあるミステリとして読みやすい半面、もう少しスウェーデンならでは、という独自色が欲しいかも。

話としての見処は、久しぶりに再会した幼馴染パトリックとエリカの恋模様と、小さな、人間関係が濃密な町での人間関係といったところ。材料がそろってきたところで、死んだ女性の過去に何が起きたかは推測できるけど、読み応えはある。ただ作中でエリカやパトリックがいい印象を持たなかった人物はあんまり良くない人間として描写されてしまうのが、ちょっと底が浅い感じで気になった。まあデビュー作なので、その後の成長に期待。
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by yamanochika | 2011-07-31 02:37 | 海外ミステリ

烈風

ディック・フランシス著 早川書房刊

気象予報士をしているペリーは、同僚で友人のクリスに誘われて、カリブ海に発生したハリケーンの目の中を飛ぶ飛行に挑戦する。飛行には成功するものの、飛行機はバランスを崩して不時着し、ペリイは海に投げ出され、無人島に漂着する。そこで彼が見たのは不思議な光景だった。何とか九死に一生を得たペリイだったが大きな陰謀に巻き込まれることに…。

これまで読んだ作品の中では一番競馬から遠い競馬シリーズ。調教師や馬主は出てくるけど、競馬場の光景がほとんどないのが珍しい。競馬場というのは、いまどき珍しい大金の現金が動くところで、その特性が上手く使われているんだけれど、これはヨーロッパの競馬事情に詳しくない人間には伏線や手がかりとして分かりにくかった。本国のファンなら地名聞いてピンとくるんだろうなあ。

騙し騙され、ってほどじゃないけど事件の背後にいる黒幕の正体、誰が何をしているか、という謎ときが面白かった。何より、ハリケーンの中を通る時の描写。これがものすごく感動した。自分では絶対出来ない事だけど、文章で疑似体験をした気分。言葉の力を感じた瞬間でした。
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by yamanochika | 2011-07-31 01:49 | 海外ミステリ

ライアー×ライアー 2



金田一蓮十郎著 講談社コミックス

1巻に続き2巻も表紙がほんわり系。モノクロは割とシャープなんだけど。

割と話が動いてたけど、話が進むごとに湊の悪女度が上がっている気がする。本人にその気がなくても罪な女だ湊。1巻で、出会った頃は弟くんが湊=みなって気がついた上で気がつかないふりで付き合っているのかなーって思ってたけど、2巻で泣いてるのをみると、本当に気付いてないのかな。どっちにしても、みなを好きになったきっかけは湊そっくりの外見だったからだろうけど、元々最初に会った時はすぐ仲良くなったんだし、気が合う二人ではあったのかも。しかしみなに超甘いのに湊にそっけないのを見ているとそれはそれで切ない。

切ないっちゅーと烏丸君がいい人すぎて、可哀そう。でも相手が自分のいい所しか見てないつーか、本当の自分を見ないで恋愛しているみたいな違和感があるのもなんか分かるんだよなあ。せっかく別れたと思ったのにまた自分から戻っちゃったわけですが、この後どーすんの?!っていう事で続きが気になる。まずはあの後お家に無事に帰れるのかしら…?
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by yamanochika | 2011-07-31 01:35 | 漫画色々

少年魔法士 14



なるしまゆり著 新書館 刊

何年ぶりになるのかな?な14巻。もう前の話はすっかり忘れてしまったし、買うかどうか迷ったんだけど、レヴィさんがどうなったのかが気になって購入。連載当時は、レヴィさんがいなくなったと聞いて続きを読む気が無くなってしまい、自分がそんなに猊下が好きだったことにびっくりしたんだけど、読んでみるとそんなに酷くはなかった。アンナさんは、あれでも自分の子供を多分誰よりも愛しているんですね。今までもずっと、子供の気配だけは感じ続けてきたのか。話のキーポイントとしては、確かにイブキよりもカルノなんだなーと思う。カルノが自分の得た知識を使って、覚醒出来るかどうか、な感じ。こうなったら最後をどう〆るのかまでは見届けたい。しかし今回収録されているのが06年や07年に雑誌掲載されていた分!ってじゃあなんでこんなに刊行が延びたんだろ。不思議だ。
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by yamanochika | 2011-07-30 22:19 | 漫画色々

ハピバ!!

陛下、お誕生日おめでとう!&次男もおめでとう!

これからの1年が二人にとって幸せなものになりますように。
おめでとう、て言うだけで他に何かをするわけでもないのですが、とりあえず。

そいえば、先週オールスターを見に行って(あと西武ドーム行く時に西武線に乗った時とかも)ライオンズファンは球場行く時からレプリカユニやロゴT着てる率が高いなー、やっぱりゆーちゃんもライオンズロゴ入りTシャツ着て球場に行ったりするのかしら…?昔アニメイトのペーパーで、陛下にいまどきペアルックなんて流行ってないと断言されてショックを受けてた次男だけど、球場に応援しに行く時ならいくらでもペアルック着られるじゃん!とかどーしようもない事を考えてました。一緒に試合見に行って、お互い違う理由からものすごく楽しそうな次男と陛下が目に浮かぶようです。とにかくおめでとう!!
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by yamanochika | 2011-07-29 19:40 | 雑感

土曜日は12球団マスコット目当てにQVCマリンフィールドへオールスターを見に行ってきました。普通逆だろ!てなもんですが、テレビでは放映してくれないマスコットイベントの為にチケット取ったので、マスコットがメインなんですよ。

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とりあえず、外の特設ステージでのマスコットショーを見て、球場内でオープニングイベントや回跨ぎのイベント見てマスコット堪能してきました。結構あっちこっちで小ネタを披露しているので見るのが大変でした。つば九郎先生もだけど、結構皆色々やってたし。しかしドアラとつば九郎は仲良いね。TVカメラを見つけてのアピールが上手い。3日目はちゃっかり斉藤投手の隣に陣取ってたしww リーグ、違いますよ?

やっぱ生で見に行くと楽しいなー。

試合の方もこの日は接戦だったから、見ごたえあったし。渡辺直人のファインプレーが見られたので個人的には勝ち負けどうでもいい感じ。最後、内海が大ブーイング受けてて笑ったw あれ、間にあったよねぇ。

ちなみにマリンフィールドは晴れてて暑い→雲が出てきて涼しい→雨が降ってきて寒いの3段階の天気が交互にやってきて不思議な天気でした。海が近いからかな?
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by yamanochika | 2011-07-26 01:16 | 野球

乙女妖怪ざくろ 6



おとめ妖怪ざくろ、特装版と通常版を迷って特装版購入。

沢鷹編は完結。アニメとは似ているようで結構違ってますね。アクションや話のスッキリ度はアニメのが良かったけど、総角からざくろ君への告白シーンは漫画の方が萌えた。何と言うか、全体的に萌え度は漫画の方が高かったです。これは心理描写があるか、ないかの差かも。アニメはスッキリ完結してしまったけど、漫画では神がかりの里の問題や、あそこで半妖が作られていることに終止符が打たれていないので、またその内出てくるんでしょうか。双子の出生については多少出てきたけど、薄蛍の方がまだあんまり語られてないしね。何より半妖たちが何も救われてない…。双子と丸竜様vs女郎蜘蛛は決着つくとこまできちんと見たかったなー。せっかくの見せ場なのに!

最後の日常話もほのぼのして良かった。この後はしばらくこういう話が続くのかな?

それで特装版の小冊子は、男女逆転ネタでした。うーん微妙…。薄蛍と利劍様は性別逆転しても違和感無かったけど、ざくろと総角はしっくり来ない。男女逆だとこれだけ萌えないってのにびっくりした。あと双子と丸竜さまはそこだけ18禁になっちゃいそうなんで(笑)。
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by yamanochika | 2011-07-26 00:43 | 漫画色々



今回は65話から69話まで収録。カロリア編の1冊目が終わって、小説にはない場面が繋ぎに入って来ててこれからどの位小説に内描写が増えるのかが楽しみ。しかし改めて読むとフリンさん美人だし、実験中のアニシナさんは生き生きしているし、軍曹も活躍しているしで今までにない位女性キャラが頑張ってたんだなカロリア編。ヴィクロテ読み返しが終わったのでそろそろまるマ小説もまた読み返したいなー。そして書き下ろしはネットで事前に出てましたが「大切な人を失った」。

いやーこれが漫画として読めるなんて!次男不足はこれで許してね的チョイスなのかな。ページ数少ないダイジェスト版な感じなんですが、ベタベタぶりは絵で見るとすごいね。最後、肩抱いてるの?久しぶりに次男がたくさん見られたのも嬉しい。陛下と一緒にいる次男は本当に楽しそうだなー。これ、小説の次男モノローグの凄さに色々やられた記憶があります。なんつーかこれで止めを刺されたんだよね…。とにかく、これを選んで書いて下さってありがとうございます。

後の書き下ろしは1Pコメント。

漫画の刈りポニはアニメよりちょい若く見えるかな?強いというか、打たれ強いのは間違いない。
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by yamanochika | 2011-07-25 02:22 | まるマ

ASUKA 2011年9月号

気付いたらもうじき陛下の誕生日ですね!ってわけで今月の表紙はまるマで次男陛下。色味が薄くてちょっと儚い感じ。まあ今漫画でやっているのがああいうところですしね。

で、今回はまるマ下敷き付録付き。ギュンター閣下解説付きの陛下べすとしょっと集でした。防水加工がされているからといって汁だくにはしないと思います……多分(笑)

そして表紙がこの組み合わせだったからもしかして?と思ったとおりカラー扉絵は三男と陛下。これは表紙も扉絵もキャラ指定がされているんだと思いますが、せっかく漫画でギュンターとグウェンが活躍している回だから、たまにはこの二人やアニシナ交えたカラーも見たかったなー…漫画の扉絵なんだし。

今回も地声魔語はないので、来月の付録にはまるマの付箋紙が付くそうです、位しか書くことがありません。新刊は9月にないのは確定ですが。


以下、漫画の感想

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by yamanochika | 2011-07-24 00:24 | まるマ

日々読んだ本の記録。他映画、漫画等の感想などあれこれ。感想はネタバレありです。ご注意下さい。