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アネットと秘密の指輪 お嬢様と花のワルツ

雨川恵著 角川ビーンズ文庫刊

ザ・ビーンズに載ってた短編が結構面白かったのでシリーズの1,2冊目読んでないけど新刊の3冊目だけ読んで見ました。

文章はさらっと読みやすいし、それなりに面白いと思う。似非イギリスとはいっても現実の歴史をなぞっていてその辺の事情がきちんと本筋に織り込まれているし、舞踏会の描写もそれなり。ただ、あんまり萌えないというかぎゅーっと心を掴まれるものが無かった。何かこう淡泊な感じ。特に恋愛描写が。ヒロインと執事でほぼ固定なんだろうけど短編で読んだときの方がこの二人に感じるものがあったなあ。最初の2冊を読んでみたらまた違うのかもしれないけど、ちょっと自分には合わなかったみたいです。

あと、本編とは関係ありませんが、挿絵。カラーは上手いしキャラクターの顔は可愛いんだけど、ドレスに華がなくて物足りなかった…。コスチュームもの読んでいてドレスがこんな風に気になったことがなかったので、結構ドレスは大事なんですね、ってびっくりした。舞踏会のドレスも、日常着も同じように地味に見えるので、イラストレーターさんにはもう少し頑張って欲しい。
by yamanochika | 2009-03-11 00:38 | ライトノベル
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