人気ブログランキング | 話題のタグを見る

悪夢城の主

集英社刊

「岸辺の唄」シリーズの最新刊。

表題作がかなり雰囲気が違うので別のシリーズなのかと思ってたんだけど、水とオリエント風な雰囲気、鬼人が共通で出てくる話でシリーズとして括られてるみたい。既存キャラクターがほとんど出てこなかった分、新しい物語として新鮮な気持ちで楽しめた。

「悪夢城の主」はコミカルな雰囲気。ノブル将軍みたいな生活能力があるキャラクターが好きなので、読んでて楽しかった。辺境に追いやられ変な城で食事係をすることになっても、頑張って料理の腕上げちゃうとことか、皇子に美味しい物を食べさせるのが楽しくなっていくところとか。基本いい人なんだよねえ。奥さんとの恋物語も意外に楽しかったり。話がスッキリまとまってて分かり易かったので、収録されている話の中ではこれが一番お気に入り。

次点で「水の底の子供」。これは奥さんの性格の挫けない所とカエル鬼人が好きだなーと。
by yamanochika | 2009-06-01 00:33
<< アンダー ザ ローズ 6春の賛歌 チャーリー・チャンの活躍 >>