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伯爵と妖精 月なき夜は鏡の国でつかまえて

谷 瑞穂著 集英社コバルト文庫刊

新婚旅行で手に入れた妖精国の地図。使い方が分からないまま、手がかりを探すリディア。そのリディアの元に謎の妖精がペンダントに填められたのと同じ黄金色の透明な石を持ってくる。地図の手がかりはその石にあると感じたリディアは黒い妖精の後を追いかけるが…。

黄金色の透明の石、天然のジリコンを巡る物語。新婚生活に入ったエドガーとリディアのすれ違いがメインになるのかな。相手が好きすぎて、どこまで我が儘を言っていいか分からないのがすれ違いの原因なので、今回も端から見てると夫婦喧嘩は犬も食わないという感じ。ラブシーンはかなり甘め。周囲がみんなリディアの味方なのは日頃の行いのせいだろうなあ。エドガーが夜遅くなった原因もアレだしな。

出来上がった二人はおいといて、ロタとポールも何か良い雰囲気。この二人だとロタが押し倒す側なんですね(笑)。ロタならポールのお姫様抱っこくらいはしてくれそうだ。

相変わらずレイヴンとニコが仲良しすぎてどうしよう。レイヴン、日頃は理性で押し隠しているけど本当はニコに頬ずりしたりなで回したりしたいんだなーって気持ちはよく分かる。私はニコのお腹を撫ですさったり、肉球をぷにぷにしたいです。紳士にやるべき行為ではないので慎みますが。最後の方、ニコとリディアが抱き合ったっていうのはレイヴンの誤植だよね?しかし女の子から鏡を脅し取るのはどうかと思うよレイヴン。

今回はプリンス一派との対立や、マッキール一族との対立は小休止して、二人の関係がメインだったので、次にどう展開するのかが気になります。そろそろお話の終着点が見えて欲しいところ。続きが楽しみです。

しかしエドガー見ていると、女の子が好きな理想の王子様ってこういうキャラクターなんだろうなーと思う。個人的にはもうちょっとヘタレてるか駄目っぽい人の方が好みなんですけど。
by yamanochika | 2009-08-10 23:44 | ライトノベル
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