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銃姫10・11





高殿 円著 メディアファクトリー刊

10、11巻が同時発売で完結。一応大団円といっていいんじゃないでしょうか。10巻の表紙がアンの花嫁姿でおおーと思ったけど9巻見てみたらエルお姉ちゃんの花嫁姿でした。元々は全10巻完結予定だったから9,10巻を対になる表紙にしてたのかな?11巻は主役3人揃い踏み。

最初のころはアンとエルお姉ちゃんに挟まれるセドリックのラブコメ要素が強かったから、ここまでシリアス一辺倒になるとは思わなかったなー。最後は3人とも成長して終わっていたけど、エルお姉ちゃんの場合成長というより人間になれたっていうのが正しいのか。エルお姉ちゃんの幸せだけを一番に考えて銃姫を読み続けていた私としては、エルお姉ちゃんが文字通り身も心もセドリックと一体化して幸せそうなので満足です。しかしセドリックは結局アンとエルお姉ちゃんの両方とくっ付いて終わったんですね。この果報者。

アンとセドリックの子供にエルお姉ちゃんの特徴も混じってるというのは、エルがセドリックと一体化したからなのかな。暁帝国は国として形態を守っているし、大災害があっても人間は生きて、命を繋いで続いていく、という終わり方は余韻があっていいかも。

ただパルメニアシリーズが銃姫のその後の世界だというのがあちこちで(特にプリンセス・ハーツで)示唆されていて、セドリック達が何をしても、暁帝国もいずれは衰退して消えていき、文明も後退してしまうんだなーというのが読む前から分かってしまっていて結構冷めてしまいました。頑張っても結局無駄ってことなの?って感じがしちゃって。話としてはまったく別ものなので、同じ世界ではなく、歴史的にもつながっていない別の世界の話にして欲しかった。
by yamanochika | 2010-01-04 00:05 | ライトノベル
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