ダイアナ・ウィン・ジョーンズ著 東京創元社刊 魔術師だった祖父が亡くなり、メルストーン館を残されたアンドルー。偏屈な家政婦と庭師も一緒に受け継ぐことになり苦労しながらもそこそこ平和に暮らしていたが、そこに祖父を頼ってきた少年エイダンが現れる。祖父と親交があったエイダンの祖母が亡くなった後、変なものたちがエイダンの回りに現れ始めたらしい。どうやらメルストーン館には、館以外に魔術や守護域といったものが遺産に含まれていて、アンドルーはそれも相続したらしいのだが…。 祖父の館を受け継いだアンドルーが巻き込まれる騒動を描く妖精話。守護域を巡る話やエイダンとアンドルーが徐々に仲良くなっていく様、エイダンを狙う謎の存在などは読んでいて楽しい。特に、アンドルーがエイダンを守る事によって、逆に成長していく所がリアリティを感じた。 しかしこの話に出てくる妖精たちはものすごく俗物で、もう少し謎めいた存在であって欲しかったなーという思いも少しあります。まあ西洋版の妖怪なんだから、強欲で嫌な奴であってもおかしくはないんですけど。
by yamanochika
| 2011-01-04 01:22
| 児童文学
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