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ゴーストハント4 死霊遊戯


小野不由美著 メディアファクトリー刊

ゴーストハントのリライト版4冊目。遂に遂に安原少年が登場です。少年と坊さんのコントみたいなトークはやっぱりいい。最初に読んだ時は、それまでの話と同様にこの巻限りのゲストキャラだと思っていたので5冊目に手を出したらメインキャラに昇格しててびっくりしたっけ。読者人気が高くて再登場したのかな?

今回も感想は旧版との違いがメインになりますが、今回は全般的に書き足されている印象。学校の内部事情や、学校内の描写、それに湯浅高校の時もあったけど、学校の怪談と七不思議の違いとか、怪談や怪奇現象についてはより詳細になったような。松山先生の性格の悪さがグレードアップして、安原少年の有能ぶりもグレードアップしてた。少年があまりにも有能なので、これ以降の話を読むと安原さんが来る前はこの手の調査どうしてたんだろうと不思議になってくるんだよね。

あと新しいキャラクターとして用務員さんが登場。話の構成も若干変わってますよね。2,3作目は書き足されて色々な理屈が足された分怖さが減じたと感じたんだけど、今回は怪奇現象が詳細になった分怖さが増した感じです。こういう話を夜中に読んで、は い け な い。。。

綾子の部屋での描写が増えて、皆の交流場面が増えているのが嬉しい。綾子は本当にいい人だ。ところで、前から思っていたんだけど、高校内での怪現象が徐々にグレードアップしていて、一般人は霊能力者と二人ひと組で活動するように、なんて話をしてたのに、何故麻衣が悪霊が潜んでいる部屋に一人でテープ取りに行くことになったんだっけ。ここは最後まで判らなかったなあ。

そして何気にリンさん大活躍。今までも活躍しているんだけど、今回が今までで一番リンさんの活躍が目に入ったよ。今回、表紙の下に透かして見えるアレが一度表に出てきたらなかなか消えないんだけど、リンさんが頑張ってるんだからと思って我慢する。……書店のカバーつけとこっかな。

次はシリーズ既刊でも一番怖かったヴラド。どう変わっているのか楽しみ。
by yamanochika | 2011-05-22 02:18 | ライトノベル
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