ピーター・トレメイン著 創元推理文庫刊 修道女フィデルマシリーズ。日本での刊行順は違いますが、シリーズとしては2冊目。 ウィントビアでの事件を解決した後、ローマに向かったフィデルマ。所属する修道院の宗規へ、教皇から祝福を得る為だったのだが同行していたカンタベリー大司教指名者が殺害されてしまう。容疑者がアイルランド人司祭であった事からフィデルマと、彼女と共にウィントビアで事件を解決したエイダルフに事件調査が命令されるが… このシリーズ、基本的にはイングランドに征服される前のアイルランドがどれだけ素晴らしい国だったかを喧伝する為のもの、という側面がありそれが偶に鼻につくこともあるんだけど、今回は舞台がローマだからかそれほど気にならず、読みやすかった。当時のローマの状況、皇帝による略奪や新興勢力イスラームの脅威などがよく書かれていて、歴史ものとして楽しめる。もっともアレクサンドリア図書館への略奪というならキリスト教徒によるものが一番酷かったんじゃなかったけ?とツッコミ入れたくなりますが。
by yamanochika
| 2012-04-16 00:30
| 海外ミステリ
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