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上海恋茶館 ジンジャー・ティーは熱くまろやかに



青木祐子著 集英社コバルト文庫刊

シリーズ3冊目で最終巻。

2巻めでずいぶん展開早いなーと思ったらやっぱり3冊目でラスト。まあ仕方がないかなあ。リリアと龍之介のカップルの恋愛にいまいち萌えられなくて、一緒に盛り上がれなかった…。
お話自体は、時代背景的にも二人の恋愛もこれからが盛り上がる処だったんだと思うんですが、リリアの両親失踪事件はきっちり片がついて、それなりにまとまってます。白と黒が混ざって猥雑な感じの結着は上海租界のイメージそのままでした。

うるさい小姑が二人もいて何かあるたびに呼び出しを受ける龍之介が気の毒でならない。それと、ルパートからの手紙、他の男たちは口実をつけてフェイを呼び出そうとしているだけ、と見破っているのに肝心のフェイには何も伝わってないのが可哀そうすぎる。色々振り返ってみると一番カッコイイ男はグラハムさんだった気がします。渋くて有能な老執事。いいですよね!ルパートは謎めいた男で出てきてほとんど謎のまま終わっちゃったし。

そいえば巻末に打ち切りで2冊で終わっちゃったミスティレッドがシリーズとして広告が載ってるんだけど、この先また続きが出る可能性はあるのかなあ。恋愛的にはレッドの方がはるかに胸キュンしたので、広告のせるなら続きも出してもらえると嬉しい。これは作者さんに、というより出版社への要望だけども。
by yamanochika | 2012-12-21 00:04 | ライトノベル
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