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二流小説家 

翻案映画を見に行ってきました。

原作小説が、小説家である主人公に焦点が当たっているのに対し、映画は連続殺人犯の方に焦点が当たっている印象。彼が、何を考え、どのように成長し、何故殺人を犯すようになったのか。と言う所と小説家としての赤羽の成長の半々が書かれているような。親子の情愛、歪な親子関係から逃れられない息子、って所に大きくスポットがあたるのが何となく東映映画らしい。でも歪んだ美学をもった男というシリアル・フォト・キラーの美しさ、怪しい魅力が武田さんの演技から伝わってきたので、W主役のような形になったのも納得。原作よりも二人の関係性も強いですしね。

映画単体で見てもそれなりに話がまとまっているのでまあ及第点。寒かったり湿った印象がするのはやっぱり冬の日本海映像や、木枯らしのせいかしら。クレアと作家のような関係は日本映画では難しかったか。姪に変えられていた分、クレアの活躍度が減っていたのが残念。被害者の妹さんに怪しい後ろ盾がいるっていう設定は映画上そんなに必要なかった気がする。
by yamanochika | 2013-06-16 16:00 | 映画
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