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ソフロニア嬢、仮面舞踏会を密偵する



ゲイル・キャリガー著 ハヤカワ文庫刊

ソフロニアの友人シドヒークの元に、家族の一大事を告げる手紙が届く。シドヒークの動揺を気にしながらも兄の結婚披露の為の仮面舞踏会に赴くソフロニアと親友のディミティ。しかし舞踏会の会場では驚くべき出来事が待っていた。謎の解明と、シドヒークからの助けの求めに応じてスコットランドへ向かうソフロニアだったが…。

頭が良くてお転婆な少女による冒険活劇第3弾。ソフロニアが年頃に近づくにつれ、恋愛要素も強まって、恋愛への憧れと自分の身分や相手の立場に揺れ動いたり、スパイとしての教育を卒業した後の進路について思い悩んだり。そこに遂にキングエア団の反乱と、マコン卿のキングエア団離脱が起こります。アレクシア嬢でも語られていたけれど、なるほどこういう経緯でシドヒークとナイオール大尉が結ばれる事になったのかと感慨深い。ソフロニアの身近から友人たちが一人、一人自分の進路を決めて旅立っていくんだけど、最終巻ではディミティとの別れが描かれるんだろうなあ。

ソフロニアにも自分の進路について決断しなくてはいけない出来ごとが起きるんですが、最終巻でまたこれが覆されるのか?アレクシア嬢の時間軸ではピクルマンの望むような世界にはなっていないので、ピクルマンの陰謀がどのように阻止されるのか、次の話が楽しみです。
by yamanochika | 2015-06-01 01:26 | SF・FT
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