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二人のウィリング

ヘレン・マクロイ著 ちくま文庫刊

自宅近くのタバコ屋でウィリング博士が見かけた男は、タクシーの運転手に「ウィリング博士」だと名乗って去っていった。驚いたウィリングが男の後を追うと、あるパーティ会場にたどり着く。その席上で殺人事件が…!被害者が残した「鳴く鳥はいなかった」という言葉の意味は何なのか。ウィリング博士は事件に挑むが…

薄ら寒く怖い話。シチュエーションは違っても現在のどこであってもおかしく無いと思える事件だからこの薄ら寒さがあるのだと思う。鳥が鳴かなくなった場所という設定は少しSFチックだけど、緑が溢れていて果物も豊富にあるのに鳥が鳴かないという絵面がもう怖い。
最後まで読んでからもう一度パーティの場面に立ち返ると怖さが倍増する。そんな話。


by yamanochika | 2016-10-29 12:08 | 海外ミステリ
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