ピエール・ルメートル 著 文春文庫刊
カミーユ警部3部作の完結編。 カミーユが付き合っている女性アンヌが宝石強盗に巻き込まれ重傷を負った。病院から連絡を受けたカミーユは上層部に自分とアンヌとの関係を隠したまま捜査を担当する。目撃者である彼女の命を執拗に狙う犯人。カミーユは残忍な強盗の正体を探るが、そのために警察内での立場も危うくなり…。 かつて愛する者を失い、再び愛する者を失うことを恐れるカミーユ警部の姿が痛々しい。前作に比べると、事件の様相がガラっと変わるような視点の変化はなく、作中での描写からおそらくこうであろうという通りの展開になるんですが、その分自分の運命について決断したカミーユとその孤独が身にしみる。 作品として綺麗に完結しているのですが、その後のカミーユの姿をほんの少しでも見てみたい。
by yamanochika
| 2018-01-19 00:05
| 海外ミステリ
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