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パンプルムース氏とホテルの秘密

マイケル・ボンド著。創元推理文庫刊

グルメ雑誌の調査員パンプルムース氏と愛犬のボムフリットが活躍するシリーズ最新作。
今回のパ氏は、またもや編集長の命令により、かつて編集長の家で料理人をしていた魅力的なイギリス人女性エルシーの面倒を見ることに。「ル・ギード」の調査員になりたいというエルシー。編集長は彼女の採用調査をパンプルムース氏に依頼し、何か理由をつけて落とすように、と命令する。パ氏がエルシーに連れて行かれたホテルは、とても雑誌には紹介出来ないようなひどい代物。しかも、ホテルには怪しげな男達がうろついている上に、経営者は行方不明。さらにパ氏の愛犬、ボムフリットはとんでもない物体を銜えてきた。何か事件が起きているらしいが…。

自分の中でこのシリーズはグルメミステリというよりパンプルムース氏と愛犬ボムフリットの主従愛ものとして分類されているので、今回も大満足。途中パ氏が窮地に陥っている(笑)所をボムフリットが横から見学している場面があるのですが、何があってもパ氏を見捨てることのないボムフリットの愛情が素晴らしい。それはそれとして、今回ろくな物が食べれなかったパ氏ですが、最後にパンプルムース夫人の心づくしの料理が待っています。これがすごく美味しそうなんですよ。羨ましい。
by yamanochika | 2007-06-11 01:23 | 海外ミステリ
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