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オペラ・フィオーレ 花よ荒野に咲け

栗原ちひろ著。角川ビーンズ文庫刊。

オペラシリーズ3冊目。

荒野に咲く花、ってことで今回のメインはミリアン。カエキリアから闇魔法教会の本部に赴くカナギ達一行と、カエキリアの子孫セロフ。闇魔法教会でミリアンは自分の親族だと名乗る老夫婦に引き取られることになるが、普通の生活がどういうものなのか、彼女には実感が湧かない。そんな中、闇魔法教会教主と対立する集団にカナギが捕らえられてしまう。彼らの組織は「黒いゆりかご」。彼らは何百年も前に生きた魔導師「ウゴル」によって率いられているのだというが…。

ミリアンの出生や、育ちの謎がちょっとずつ明かされていく話なんですが、それ以上に、ミリアンが、自分がどう生きたいか、誰と一緒にいたいのかを明確に考えるようになった、ミリアンの成長話という印象が一番強い。ミリアンとカナギのやり取りにやきもちしつつ、シュナルとバシュラールのやり取りには悶絶。大人の恋愛は苦みがあっていいなあ。しかしラングレー君のような苦労性の美形は大体バシュラールのようなタイプによって苦しめられているのですね(笑)。どっからどう見ても笑いにしかならないんだけど。
by yamanochika | 2008-02-11 22:03 | ライトノベル
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