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身代わり伯爵の脱走

清家未森著 角川ビーンズ文庫刊

身代わり伯爵シリーズ5作目。今まで小出しにされていた謎が明かされて一気に話が進んだので爽快感がありました。リヒャルトの身分も明かされたし、ヒースの正体も一応分かったし、次からはシアランで話が進むのかな。リディやヴィルフリート、セシリア王女も好きなので、ちょっとでも出てきてくれると嬉しい。リヒャルトをたきつける為とはいえ、結構傍若無人に振る舞っているのに婚約者にはなかなか好きとは言ってもらえないジーク哀れ。何となくリディの中での扱いがミレーユ>ジークな感じがするのが。フレッドとの仲も微妙な感じがするんだけど、どうなんでしょうね。しかし婚約者の回りをああいう男がうろうろしているのはさぞ目障りに違いない。

鏡を抱いて踊り狂ったり、馬で王宮に乗り付けたり怒り心頭のフレッドでしたが、どんな復讐を企んでいるのかが楽しみ。これはウォルター伯爵に対してってことでいいのかな。セシリア王女とのやり取りも可愛かったー、セシリア様が。本気なのかからかっているのか分からない所がすごく腹が立つんだろうけど、何だかんだいいつつ上昇させるのが上手いと思う。

でもってミレーユ。タイトル通り王宮から脱走したり、お家から脱走したりしてましたが、「後宮からの脱走」にも関わらず猛獣が檻から脱走!の雰囲気が漂っているのは何故だろう(笑)。乙女度もアップしたけど男前度もアップしたような。筋肉ちゃん達に「ありゃあ当分嫁にはいけねーな」と言われておりましたが、素晴らしい暴れっぷりでした。よくも悪くも裏表が無いので、行動が気持ちいい。

色々あるのは分かるんだけど、リヒャルトは格好良さで妹にもミレーユにも負けてきているような気がします。そろそろ頑張ってー。あとミレーユはパン屋や焼き菓子を作るより彫刻家の方が才能あると思う。つくづく可哀想なパン屋の跡取り娘。

ルーディの正式名称が意外でした。そういえば男だった。ヴィルフレート王子完全に当て馬扱いでちょっと可哀想。しかし最初から既定路線だったからなあ。ミレーユが王子とリヒャルトとの間をふらふらしそうな子ではないし。あとカインとシルフレイアのその後が分かって何より。

次はウォルター伯が出てくるのかな?どんな人なのかがちょっと楽しみ。既に次巻が10月に発売されるのが決まっているようなので10月を楽しみにしたいと思います。

ドラマCDも発売されるみたいですが、こっちはちょっと聞いてみたいけど、どうしよっかなあ。主役コンビがマクロスFのシェリルアルトコンビなのに惹かれてるんだけど。
by yamanochika | 2008-07-01 23:03 | ライトノベル
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