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紅玉の契約 宗主さまの華麗な戴冠

西本紘奈 著 角川ビーンズ文庫刊

全プレ目当てに購入して、積ん読状態で放置してたんですけれど、ザビの短編が意外に面白かったので読んでみました。

父親と喧嘩して家出中のアキ。食い逃げして逃亡中、妙な男カルラに妨害され、結果的に助けてもらうことになる。実はカルラは行方不明の朱雀極統制官の次期宗主、アキの従弟センエイが使えている主だった。神使族と天魔貴族の間に生まれた堕天として神使族に命を狙われているカルラを手助けすることになったアキだが、彼の天然な言動とセンエイの主への盲目な追従に振り回され…

最初は食い逃げの描写があまりにも酷すぎて2,3ページ捲って放置してたんですけれど、読み進めるとヒロインのがめつさや金への執着心がそんなに気にならなくなるというか、がめつい部分以外は結構まともなんだよね。カルラとセンエイ主従の薄ら寒さへのツッコミは的確だし。お話的には、カルラが主人公なんだけど、アキ視点からカルラ達を見るようにしたのは正解だと思う。あの二人が主人公だと恥ずかしくて読んでる方がいたたまれない(笑)

アキとカルラのやり取りも楽しいし、ザビの短編みたいな雰囲気が続くならこの先も読んでみたい。
by yamanochika | 2008-10-14 00:43 | ライトノベル
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